〈効能共通〉8.1 本剤の長期投与にあたっては、定期的に内視鏡検査を実施するなど観察を十分行うこと。〈逆流性食道炎〉8.2 維持療法においては、再発・再燃を繰り返す患者に対し投与することとし、本来維持療法の必要のない患者に投与することのないよう留意すること。寛解状態が長期にわたり継続する症例で、再発するおそれがないと判断される場合は1回20mgから1回10mgへの減量又は休薬を考慮すること。9.2 腎機能障害患者本剤の排泄が遅延することにより血中濃度が上昇することがある。[16.6.1参照]9.3 肝機能障害患者本剤の代謝、排泄が遅延することにより血中濃度が上昇することがある。[16.6.2参照]9.5 妊婦妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物試験(ラット)において、最大臨床用量(40mg/日)におけるボノプラザンの曝露量(AUC)の約28倍を超える曝露量で、胎児体重及び胎盤重量の低値、外表異常(肛門狭窄及び尾の異常)、並びに内臓異常(膜性部心室中隔欠損及び鎖骨下動脈起始異常)が認められている。9.6 授乳婦治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。9.7 小児等小児等を対象とした臨床試験は実施していない。9.8 高齢者一般に高齢者では肝機能、腎機能等の生理機能が低下している。本剤は主として肝薬物代謝酵素CYP3A4で代謝され、一部CYP2B6、CYP2C19及びCYP2D6で代謝される。また、本剤は弱いCYP3A4阻害作用を有する。本剤の胃酸分泌抑制作用により、併用薬剤の吸収を促進又は抑制する可能性がある。10.1 併用禁忌(併用しないこと)薬剤名等アタザナビル硫酸塩(レイアタッツ)[2.2参照]リルピビリン塩酸塩(エジュラント)[2.2参照]臨床症状・措置方法アタザナビル硫酸塩の作用を減弱するおそれがある。リルピビリン塩酸塩の作用を減弱するおそれがある。本剤の胃酸分泌抑制作用によりアタザナビル硫酸塩の溶解性が低下し、アタザナビルの血中濃度が低下する可能性がある。本剤の胃酸分泌抑制作用によりリルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下する可能性がある。機序・危険因子6■ 8. 重要な基本的注意■ 9. 特定の背景を有する患者に関する注意■ 10. 相互作用
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