ラットにおけるボノプラザンフマル酸塩(ボノプラザンとして0、30、100及び600mg/kg)単回経口投与後の一般症状及び行動の観察において、100mg/kg以上で散瞳がみられ、600mg/kgでは中枢抑制を示唆する変化がみられ、6例中1例が死亡した。ボノプラザンフマル酸塩(ボノプラザンとして0、0.5、5及び50μg/mL)のhERG電流阻害を検討したところ、0.5μg/mL以上の濃度で有意にhERG電流を阻害した(IC50値は4.8μg/mL)。また、無麻酔イヌにおける血圧、心拍数及び心電図については、いずれも20mg/kgまで明らかな作用を示さなかった。ラットにおけるボノプラザンフマル酸塩(ボノプラザンとして0、30、100及び600mg/kg)単回経口投与後の呼吸数、一回換気量、分時換気量及びenhanced pause(Penh:気道収縮の指標)を検討したところ、600mg/kg投与後4及び8時間に一回換気量及び分時換気量の低値がみられ8例中4例が死亡した。死亡例のうち1例にPenhの高値が死亡前にみられたが、死因との関係は明らかではなかった。動物種投与量a)(mg/kg/日)ラット200, 600, イヌ投与経路:経口、a)ボノプラザンとして概略の致死量a)(mg/kg/日)雄:600-2000雌:200-60020002, 10, 60(漸増)10-602000mg/kg群の全例、600mg/kg群の雌1例:振戦、自発運動の低下、強直性痙攣等を示した後に死亡生存例:≥200mg/kg;散瞳、流涎、600mg/kg;自発運動の低下、振戦等60mg/kgの雌雄各1例が間代性痙攣等の後に死亡生存例:≥10mg/kg;嘔吐、60mg/kg;流涎、ALT・AST・LDHの高値、体温低下主要所見・試験結果75(2)心血管系に対する作用(3)呼吸系に対する作用1.安全性薬理試験45)(1)中枢神経系に対する作用2.毒性試験(1)単回投与毒性試験46)安全性薬理試験及び毒性試験
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