(4)遺伝毒性試験(5)がん原性試験(6)局所刺激性試験(7)依存性試験ネズミチフス菌を用いた復帰突然変異試験及びマウスリンパ腫細胞を用いた前進突然変異試験では変異原性は認められなかった。ヒト末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験では、代謝活性化系の非存在下で細胞毒性を示す極めて高い濃度(3mg/mL、8mmol/Lに相当;55%相対有糸分裂指数)で染色体異常が増加したことを除き、有意な陽性結果は認められなかった。さらに、マウス骨髄小核試験及びラット骨髄染色体異常試験を実施したが、いずれのin vivo試験においても遺伝毒性は認められなかった。マウス80週間及びラット104週間の混餌投与がん原性試験において、マウス、ラットともに最大耐量の100mg/kg/日においても、対照群に比べ有意な発生頻度の変化を示した腫瘍はみられず、がん原性は認められなかった。in vitro溶血性試験とin vivo静脈内、血管周囲、筋肉内、皮下及び動脈内投与局所刺激性試験を実施したが刺激性は認められなかった。なお、モルモットを用いた皮膚感作性試験では陰性であったが、マウスを用いた皮膚感作性試験では、感作性を示すことが確認された。アカゲザルを用いた依存性に関する試験において、オピオイド受容体作動薬として作用せず、オピオイド受容体拮抗作用によりモルヒネ休薬時にみられる離脱症状を増強させ、さらに身体依存性を有さないことが確認された。31
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