22)社内資料[安全性薬理試験](1)中枢神経系及び呼吸器系に及ぼす影響(2)心血管系に及ぼす影響ナルメフェンの安全性薬理試験として、中枢神経系及び呼吸器系、心血管系に及ぼす影響を検討した。ラットに経口投与して検討した結果、100mg/kgで投与90分後に活動性の上昇がみられ、150mg/kgでは投与30、90及び180分後に立毛、投与30分後に触反応亢進、排尿亢進及び発声、180分後に活動性の上昇、360分後にカタレプシー、異常姿勢及び異常歩行がみられたが、呼吸器系に関しては、150mg/kgの用量まで呼吸数及び一回換気量に対して影響はみられなかった。in vitro試験では、ウサギ摘出プルキンエ線維の活動電位に対して、2,000ng/mLで生理的な刺激頻度である1Hz(60拍/分)で活動電位振幅をわずかに低下させ、非生理的徐脈に相当する刺激頻度である0.25Hz(15拍/分)で活動電位持続時間を延長させた。また、hERGチャネル電流に対しては、200~6,000ng/mLで濃度増加に伴い12~47%の抑制がみられ、IC50値は6,000ng/mLをやや上回る値と推定された。in vivo試験では、テレメトリー装着覚醒イヌにおいて、25及び50mg/kgの経口投与により投与360分後にわずかなQRS間隔延長がみられたが生理的正常範囲内の変化であり、その他の心電図評価項目、血圧及び心拍数に影響は認められなかった。29安全性薬理試験及び毒性試験1.安全性薬理試験22)安全性薬理試験及び毒性試験
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