15)社内資料[in vitro受容体親和性及び機能性評価試験]20)社内資料[in vivo機能性評価試験]結合親和性Ki値(nmol/L)0.20〜1.30.31〜1.116〜53(1)受容体親和性(in vitro)15)【ナルメフェンのオピオイド受容体に対する親和性】(2)受容体親和性(in vitro及びin vivo)20)ナルメフェンは、オピオイド受容体に対して選択的に作用し、in vitro受容体結合試験において、μオピオイド受容体及びκオピオイド受容体に対して高い親和性(μ; Ki=0.20~1.3nmol/L及びκ; Ki=0.31~1.1nmol/L)を示し、δオピオイド受容体に対してはそれらよりやや弱い親和性(Ki=16~53nmol/L)を示した。μオピオイド受容体κオピオイド受容体δオピオイド受容体Ki値が低いほど高い結合親和性を示す。ナルメフェンは、in vitro試験あるいはマウス及びラットを用いた試験において、μオピオイド受容体及びδオピオイド受容体に対して拮抗薬として作用し、κオピオイド受容体に対しては、部分的作動薬として作用した。1)オピオイド受容体発現細胞における作用(in vitro)2)μオピオイド受容体拮抗作用(in vitro)3)μオピオイド受容体拮抗作用(ラット及びマウス)受容体ナルメフェンのオピオイド受容体に対する機能的活性を、各受容体発現細胞を用いて、cAMP蓄積、[35S]-GTPγS結合、又は細胞膜の電気抵抗値:インピーダンスの変化を指標に評価した。ナルメフェンはμオピオイド受容体に対して拮抗薬として作用する場合もあれば、固有活性の低い(IA=41%)部分的作動薬として作用する場合もあった。κオピオイド受容体に対しては、比較的固有活性の高い(IA=52~80%)部分的作動薬として作用し、δオピオイド受容体に対しては、拮抗薬として作用した。ナルメフェンのオピオイド受容体に対する機能的活性を、モルモット摘出回腸を用いて評価した。ナルメフェン(3nmol/L~10μmol/L)単独では電気刺激したモルモット摘出回腸に対して攣縮作用を示さず、μオピオイド受容体作動薬であるモルヒネによる攣縮作用に対して拮抗作用を示した。よって、ナルメフェンはμオピオイド受容体に対して拮抗薬として作用することが示された。ナルメフェンのμオピオイド受容体に対する機能的活性を、ラット及びマウスのテールフリック試験及びマウスライジング試験により評価した。ナルメフェン(1~100mg/kg、皮下投与)は、マウステールフリック試験及びマウスライジング試験において、鎮痛作用を示さなかった。一方で、マウス及びラットを用いたテールフリック試験では、ナルメフェンはモルヒネの鎮痛作用に対して拮抗作用を示した。組み換え型ヒトラットあるいはヒトヒト263.非臨床試験薬効薬理
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