セリンクロ | 総合製品情報概要
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シグナルシグナル過剰なシグナル過剰なシグナルシグナルの減弱シグナルの減弱βエンドルフィンμオピオイド受容体セリンクロ(アンタゴニスト)快不快快不快快不快監修:東京慈恵会医科大学 精神医学講座 客員教授/医療法人社団 光生会 平川病院 宮田久嗣先生ダイノルフィンκオピオイド受容体セリンクロ(部分アゴニスト)セリンクロはμオピオイド受容体及びκオピオイド受容体に作用し、アルコールのに対する影響アルコールのダイノルフィン/κオピオイド受容体に対する影響1. 正常な状態でアルコールを摂取すると3. セリンクロを服用してアルコールを摂取すると2. 慢性的にアルコールを摂取するとせて、それぞれ快と不快の情動を発現させます。2. アルコール依存症ではアルコールによる快を求めて飲酒量や飲酒頻度が増大するために、アルコールによるμオピオイド受容体のシグナル伝達が増強します。一方、生体には生理的な状態を維持しようとする代償機構があるために、慢性的なμオピオイド受容体のシグナル伝達増加に対して、代償的にκオピオイド受容体のシグナル伝達が増強します。この結果、不快の情動が高まります。この不快感を回避するために飲酒欲求が高まります。このようなμとκのシグナル伝達を介した飲酒欲求の高まりによって、飲酒コントロールの不良が引き起こされます。3. セリンクロは、選択的オピオイド受容体調節薬であり、主にμオピオイド受容体及びκオピオイド受容体に作用し、シグナル伝達を調節すると考えられています。βエンドルフィン/μオピオイド受容体シグナル伝達を調節します。24薬効薬理1.作用機序1. 健常者が飲酒した場合には、アルコールがμオピオイド受容体とκオピオイド受容体のシグナル伝達を増強さ薬効薬理

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