セリンクロ | 総合製品情報概要
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4)社内資料[アルコール依存症患者を対象とした国内二重盲検比較試験], 承認時評価資料International guide for monitoring alcohol consumption and related harm, WHOより作成女性60g超目  的:アルコール依存症患者を対象として、セリンクロ10mg又は20mgの有効性、安全性及び用量反応性を検討する。セリンクロ20mgについてはプラセボに対する飲酒量低減効果の優越性を検証する。対  象:DRL※1がHigh以上(1日平均アルコール消費量が男性60g超、女性40g超)の日本人のアルコールデザイン:多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行3群間比較方  法:対象患者をセリンクロ10mg群(184例)、20mg群(248例)、プラセボ群(245例)のいずれかに3:4:4の割合で無作為割付けし、心理社会的治療併用下で、飲酒のおそれがある場合に、飲酒の1~2時間前にそれぞれの試験薬を1日1回服用した。投与期間:24週間評価項目:1.有効性解析計画:HDD数におけるベースラインから治療期4週、8週、12週、16週、20週及び24週への変化量について、MMRMを用いて解析した。モデルには固定効果として投与群(セリンクロ10mg、20mg、プラセボ)、性別及び時期(4週、8週、12週、16週、20週及び24週)、投与群と時期の交互作用、ベースラインのHDD数、ベースラインのHDD数と時期の交互作用が含まれた。また、重要な副次的評価項目であるTACにおけるベースラインからの変化量は、主要評価項目(検証的な解析項目)の解析と同様の方法でMMRM 解析を行った。結  果:主要評価項目(検証的な解析項目)である治療期12週時におけるHDD数のベースラインからの変化量は、プラセボ群-7.91日/月に対して、セリンクロ10mg群-12.09日/月、20mg群-12.25日/月であり、セリンクロ群で有意に減少した(P<0.0001、MMRM解析)。また、セリンクロ20mgのプラセボに対する飲酒量低減効果の優越性が検証された。重要な副次的評価項目である治療期12週時におけるTACのベースラインからの変化量は、プラセボ群-32.43g/日に対して、セリンクロ10mg群-45.36g/日、20mg群-44.90g/日であり、セリンクロ群で有意に減少した(P<0.0001、MMRM解析:名目上のP値)。なお、飲酒量低減の効果は24週まで認められた。治療期12週時におけるRSDRL及びRLDRLの患者割合は、それぞれプラセボ群で20.1%、10.7%、セリンクロ10mg群で35.7%、25.3%、20mg群で41.3%、29.6%であり、セリンクロ群でプラセボ群依存症患者(DSM-Ⅳ-TR)677例※1 DRL (飲酒量に基づくリスクレベル)は下記の通りである。純アルコール量(1)主要評価項目(検証的な解析項目):治療期12週時におけるHDD数※2のベースラインからの変化量(2)重要な副次的評価項目:治療期12週時におけるTAC※3のベースラインからの変化量(3)副次的評価項目:HDD数※2およびTAC※3のベースラインからの変化量、RSDRL(DRLが2段階以上低下)の患者割合、RLDRL(DRLがLow以下に低下)の患者割合、ALT、γ-GTPなど2.安全性有害事象、臨床検査 など※2 HDD(多量飲酒日)数は、1日のアルコール消費量が男性で60g、女性で40gを超えた日の1ヵ月当たりの日数(日/月)と定義した。※3 TAC(総飲酒量)は、1ヵ月当たりの平均アルコール消費量(g/日)と定義した。ALT :アラニンアミノトランスフェラーゼ、γ-GTP :γ-グルタミルトランスペプチダーゼDRLVery highHighMediumLow1日平均アルコール消費量(g/日)純アルコール量=飲酒量(mL)×アルコール濃度(%)/100×0.8男性100g超60g超〜100g以下40g超〜60g以下1g以上〜40g以下40g超〜60g以下20g超〜40g以下1g以上〜20g以下10「禁忌を含む使用上の注意」等は3~9頁をご参照ください。臨床成績1.有効性に関する臨床成績(1)第Ⅲ相二重盲検比較試験4)臨床成績

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