本剤は、主として肝代謝酵素CYP3A4によって代謝される。また、P糖蛋白の基質であるとともに、P糖蛋白への阻害作用を有する。[16.4 参照]CYP3A4阻害作用を有する薬剤ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)、イトラコナゾール、フルコナゾール、クラリスロマイシン 等グレープフルーツジュース[7.1、7.10、16.7.1-16.7.3 参照]CYP3A4誘導作用を有する薬剤リファンピシン 等セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort、セントジョーンズワート)含有食品[16.7.4 参照]ジゴキシン[16.7.5 参照]P糖蛋白阻害作用を有する薬剤シクロスポリン 等カリウム製剤カリウム保持性利尿薬スピロノラクトン、トリアムテレン 等抗アルドステロン薬エプレレノン 等アンジオテンシン変換酵素阻害薬エナラプリルマレイン酸塩 等アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬ロサルタンカリウム 等レニン阻害薬アリスキレンフマル酸塩 等バソプレシン誘導体デスモプレシン酢酸塩水和物 等10.2 併用注意(併用に注意すること)薬剤名等臨床症状・措置方法代謝酵素の阻害により、本剤の作用が増強するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は避けることが望ましい。代謝酵素の誘導により、本剤の作用が減弱するおそれがあるので、本剤投与時はこれらの薬剤及び食品を摂取しないことが望ましい。本剤によりジゴキシンの作用が増強されるおそれがある。本剤の作用が増強するおそれがある。これらの薬剤と併用する場合、血清カリウム濃度が上昇するおそれがある。本剤によりバソプレシン誘導体の止血作用が減弱するおそれがある。機序・危険因子本剤の代謝酵素であるCYP3A4を阻害し、本剤の血漿中濃度を上昇させる。本剤の代謝酵素であるCYP3A4を誘導し、本剤の血漿中濃度を低下させる。本剤はP糖蛋白を阻害し、ジゴキシンの血漿中濃度を上昇させる。これらの薬剤がP糖蛋白を阻害することにより、本剤の排出が抑制されるため血漿中濃度が上昇するおそれがある。本剤の水利尿作用により循環血漿量の減少を来し、相対的に血清カリウム濃度が上昇するおそれがある。本剤のバソプレシンV2-受容体拮抗作用により、血管内皮細胞からのvon Willebrand因子の放出が抑制されるおそれがある。1410. 相互作用
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