サムスカ | 総合製品情報概要
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9.1 合併症・既往歴等のある患者〈効能共通〉9.1.1 重篤な冠動脈疾患又は脳血管疾患のある患者 急激な利尿があらわれた場合、急速な循環血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。[7.5-7.7、11.1.2 参照]9.1.2 高カリウム血症の患者 本剤の水利尿作用により高カリウム血症が増悪するおそれがある。[8.1 参照]〈心不全及び肝硬変における体液貯留、SIADHにおける低ナトリウム血症〉9.1.3 血清ナトリウム濃度125 mEq/L未満の患者 24時間以内に12 mEq/Lを超える上昇がみられた場合には、投与を中止すること。急激な血清ナトリウム濃度の上昇により、浸透圧性脱髄症候群を来すおそれがある。[1.1-1.3、7.5-7.7、8.14、11.1.4 参照]9.2 腎機能障害患者〈心不全及び肝硬変における体液貯留、SIADHにおける低ナトリウム血症〉9.2.1 重篤な腎障害のある患者 利尿に伴う腎血流量の減少により腎機能が更に悪化するおそれがある。[11.1.1 参照]〈常染色体優性多発性のう胞腎〉9.2.2 重篤な腎機能障害(eGFR 15 mL/min/1.73 m2未満)のある患者 投与しないこと。本剤の効果が期待できない。[2.7 参照]9.2.3 重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30 mL/min未満)のある患者 減量すること。本剤の血漿中濃度が上昇する。[16.6.1 参照]9.2.4 腎機能が低下している患者 利尿に伴う腎血流量の減少により腎機能が更に悪化するおそれがある。[11.1.1 参照]9.3 肝機能障害患者〈心不全及び肝硬変における体液貯留、SIADHにおける低ナトリウム血症〉9.3.1 適切な水分補給が困難な肝性脳症の患者 投与しないこと。循環血漿量の減少により高ナトリウム血症及び脱水のおそれがある。[2.5 参照]9.3.2 肝性脳症を現有するかその既往のある患者 意識レベルが低下した場合、適切な水分補給に支障を来すおそれがある。〈常染色体優性多発性のう胞腎〉9.3.3 慢性肝炎、薬剤性肝機能障害等の肝機能障害(常染色体優性多発性のう胞腎に合併する肝のう胞を除く)又はその既往歴のある患者 投与しないこと。肝障害を増悪させるおそれがある。[2.8 参照]9.4 生殖能を有する者 妊娠する可能性のある女性には、適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]9.5 妊婦 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ウサギ)で催奇形性及び胚・胎児死亡が報告されている1)。また、動物実験(ウサギ1)、ラット2))で胚あるいは胎児移行が報告されている。[2.3、9.4 参照]9.6 授乳婦 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)129. 特定の背景を有する患者に関する注意

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