9ドラッグインフォメーション〈心不全及び肝硬変における体液貯留、SIADHにおける低ナトリウム血症〉7.1 CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール、フルコナゾール、クラリスロマイシン等)との併用は避けることが望ましい。やむを得ず併用する場合は、本剤の減量あるいは低用量からの開始などを考慮すること。[10.2、16.7.1-16.7.3 参照]7.2 夜間の排尿を避けるため、午前中に投与することが望ましい。〈心不全及び肝硬変における体液貯留〉7.3 本剤は水排泄を増加させるが、ナトリウム排泄を増加させないことから、他の利尿薬(ループ利尿薬、サイアザイド系利尿薬、抗アルドステロン薬等)と併用して使用すること。なお、ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチドとの併用経験はない。7.4 体液貯留所見が消失した際には投与を中止すること。症状消失後の維持に関する有効性は確認されていない。〈心不全における体液貯留〉7.5 血清ナトリウム濃度が125 mEq/L未満の患者、急激な循環血漿量の減少が好ましくないと判断される患者、高齢者、血清ナトリウム濃度が正常域内で高値の患者に投与する場合は、半量(7.5 mg)から開始することが望ましい。[9.1.1、9.1.3、9.8.1、9.8.3 参照]〈肝硬変における体液貯留〉7.6 血清ナトリウム濃度が125 mEq/L未満の患者、急激な循環血漿量の減少が好ましくないと判断される患者に投与する場合は、半量(3.75 mg)から開始することが望ましい。[9.1.1、9.1.3、9.8.1 参照]〈SIADH における低ナトリウム血症〉7.7 血清ナトリウム濃度が125 mEq/L未満の患者、より緩やかに血清ナトリウム濃度を補正する必要のある患者(低カリウム血症、低栄養、アルコール中毒、肝障害等)、急激な循環血漿量の減少が好ましくないと判断される患者に投与する場合は、半量(3.75 mg)から開始することが望ましい。[9.1.1、9.1.3、9.8.1 参照]7.8 前日の本剤投与前から当日の投与前までに血清ナトリウム濃度が5 mEq/L以上上昇した場合、当日は増量しないことが望ましい。〈常染色体優性多発性のう胞腎〉7.9 夜間頻尿を避けるため、夕方の投与は就寝前4時間以上空けることが望ましい。7.10 CYP3A4阻害剤との併用は避けることが望ましい。やむを得ず併用する場合は、下表を参照し、本剤の用量調節を行うこと。[10.2、16.7.1-16.7.3 参照]通常の用法及び用量1日60 mg(朝45 mg、夕方15 mg)1日90 mg(朝60 mg、夕方30 mg)1日120 mg(朝90 mg、夕方30 mg)弱い又は中等度のCYP3A4阻害剤との併用時の用法及び用量(通常用量の1/2量)1日30 mg(朝22.5 mg、夕方7.5 mg)1日45 mg(朝30 mg、夕方15 mg)1日60 mg(朝45 mg、夕方15 mg)強力なCYP3A4阻害剤との併用時の用法及び用量(通常用量の1/4量)1日15 mg(朝11.25 mg、夕方3.75 mg)1日22.5 mg(朝15 mg、夕方7.5 mg)1日30 mg(朝22.5 mg、夕方7.5 mg)7. 用法及び用量に関連する注意
元のページ ../index.html#12