ルプキネス | 総合製品情報概要
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ドラッグインフォメーション8.1 日和見感染を含む感染症が発現又は悪化することがあるので、十分注意すること。[1.1、11.1.1参照]8.2 重篤な腎障害があらわれることがあるため、投与開始前、投与開始後1箇月間は隔週、以降も定期的に腎機能検査を行うこと。[5.1、7.2、7.5、9.2.1、9.2.2、11.1.2参照]8.3 血圧が上昇することがあるため、定期的に血圧を確認し、血圧が上昇した場合は降圧剤等による適切な治療を行うこと。[7.6参照]8.4 痙攣発作、振戦、可逆性後白質脳症症候群(PRES)等の神経症状があらわれるおそれがあるため、本剤投与中は定期的に患者の状態を観察し、症状が認められた場合には本剤を減量又は中止すること。8.5 本剤を含むカルシニューリン阻害薬による、重篤な高カリウム血症が報告されているため、本剤投与中は血清カリウム濃度を定期的に測定すること。[10.2参照]8.6 カルシニューリン阻害薬による、高血糖が報告されているため、本剤投与中は定期的に血糖値等を確認すること。8.7 過度の免疫抑制により、リンパ腫及び他の悪性腫瘍が発現するおそれがあるので、十分注意すること。[15.1.1参照]9.1 合併症・既往歴等のある患者9.1.1 QT延長のおそれ又はその既往歴のある患者低カリウム血症等のQT延長のリスク因子を有する患者においてQT延長が起こるおそれがある。[10.2参照]9.2 腎機能障害患者9.2.1 重度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2未満)のある患者可能な限り投与を避けること。血中濃度が上昇するおそれがあるため、やむを得ず投与する場合には、用量を減量するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。重度の腎機能障害のあるループス腎炎患者を対象とした臨床試験は実施していない。[5.1、7.2、7.5、8.2、11.1.2、16.6.1参照]9.2.2 中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上45mL/min/1.73m2以下)のある患者治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。中等度の腎機能障害のあるループス腎炎患者を対象とした臨床試験は実施していない。[5.1、7.5、8.2、11.1.2、16.6.1参照]9.3 肝機能障害患者9.3.1 重度の肝機能障害のある患者(Child-Pugh分類C)可能な限り投与を避けること。血中濃度が上昇するおそれがある。重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。9.3.2 軽度及び中等度の肝機能障害のある患者(Child-Pugh分類A及びB)用量を減量すること。血中濃度が上昇するおそれがある。[7.3、16.6.2参照]9.5 妊婦妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験では、妊娠ラットに経口投与した場合、体表面積換算で臨床用量注)の約5倍(4mg/kg/日)で胎児体重の低値及び胎児の骨化遅延が認められた。また、妊娠ウサギに経口投与した場合、体表面積換算で臨床用量注)の約2倍 (1.6mg/kg/日)で胎児体重の低値が、約8.2倍(6.5mg/kg/日)で胎児の胸骨未骨化等が認められた11)。注)本剤7.9mgを60kgの患者に1回23.7mgを1日2回経口投与したときの投与量(0.79mg/kg/日)9.6 授乳婦治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで乳汁中への移行が報告されている12)。9.7 小児等小児等を対象とした臨床試験は実施していない。9.8 高齢者患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。78. 重要な基本的注意9. 特定の背景を有する患者に関する注意

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