ルプキネス | 総合製品情報概要
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薬効薬理安全性薬理試験及び毒性試験CHO=Chinese hamster ovary、IC20=Twenty percent inhibitory concentrationボクロスポリンは末端アミノ酸の修飾された官能基の向きに応じた、トランス異性体及びシス異性体という2種類の幾何異性体により構成される。本項では、以下の薬剤について記載した。・ボクロスポリン:ボクロスポリンのトランス異性体を90%~95%含有する薬剤・ISA247:ボクロスポリンのトランス異性体を90%以上含有する薬剤・mix-ISA247:ボクロスポリンのトランス異性体を45%~50%及びシス異性体を50%~55%含有する薬剤・シス型ISA247:ボクロスポリンのシス異性体46)社内資料:安全性薬理試験試験項目心血管系hERGチャネル 電流チャネル発現 CHO細胞体温、血圧、心拍数及びECGカニクイザル雌雄(3/群)中枢神経系一般症状及び行動並びに体温ラット(SD)雄(10/群)呼吸系呼吸数及び一回換気量ラット(SD)雄(8/群)腎/泌尿器系尿量、pH、尿中電解質、比重、 タンパク質、血中尿素窒素及び クレアチニンラット(SD)雄(10/群)動物種(系統)性別(N/群)hERG3細胞/濃度投与量(薬剤)[投与経路]0mg/kg(0.1%DMSO)、0.1~10μmol/L(ボクロスポリン、mix-ISA247、シス型ISA247)[In vitro、灌流]0(溶媒)、200mg/kg(ボクロスポリン、mix-ISA247、シス型ISA247)[経口(経鼻胃管)、単回]0(溶媒)、2.5、10、25mg/kg(ボクロスポリン)[経口(強制)、単回]0(溶媒)、2.5、10、25mg/kg(ボクロスポリン)[経口(強制)、単回]0(溶媒)、2.5、10、25mg/kg(ボクロスポリン)[経口(強制)、単回]試験成績IC20(ボクロスポリン、mix-ISA247、シス型ISA247、以下同順):11、6、18μmol/LIC50:43、23、72μmol/L ボクロスポリン、mix-ISA247:体温の軽度低下、統計学的に有意なQT間隔延長及びQTc(Bazett式又はFridericia式による補正値)延長を引き起こしたシス型ISA247:統計学的に有意なQT間隔延長を引き起こしたが、その延長はボクロスポリン及びmix-ISA247よりも短かったいずれの用量でも、神経薬理学的及び毒性学的徴候は認められなかった25mg/kg投与群:投与後120分の時点で統計学的に有意な体温低下(0.5℃)が認められたが、投与後360分では消失したいずれの用量でも、一回換気量に差は認められなかった25mg/kg投与群:投与後120分の時点で統計学的に有意な平均呼吸数の減少が認められたが、投与後360分では消失した≦10mg/kg投与群:ラットへの影響は認められなかった25mg/kg投与群:尿量がわずかに減少511. 安全性薬理試験安全性薬理試験及び毒性試験

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