【方法】被験者240例を組入れ、ボクロスポリン0.5、1.5、3.0、又は4.5mg/kg(リンゴジュースで希釈した50mg/mLの経口液剤として)、モキシフロキサシン400mg又はプラセボのいずれかの単回経口投与群に無作為に割当てた(各40例)。投与前及び投与後24時間までの所定時間に、1分間隔でECGを3回測定した。ECGの主要測定項目はQTcIであった。【方法】外国人健康成人60例を対象に、無作為化、4期クロスオーバー、モキシフロキサシン及びプラセボ対照、二重盲検試験を実施した。被験者にボクロスポリン0.3、0.5、及び1.5mg/kg並びにプラセボを1日2回で6日(Day1~6)反復投与し、第1期から第4期のDay7の朝に1回投与した。モキシフロキサシン投与は非盲検であった。第5期にモキシフロキサシン400mgを単回投与した。QTc間隔を評価するためのすべてのECGは、ホルターECGを用いて3回記録し、測定値を平均して、各時点での心拍数、PR間隔、QRS間隔、QTcI間隔、QTcB、及びQTcFなどの最終値を算出した。注)本剤の承認された用法及び用量は、通常1回23.7mgを1日2回である。【方法】ヒト全血を用いたin vitroカルシニューリン阻害アッセイ(n=11)でボクロスポリン及びシス型ISA247の免疫抑制活性を、シクロスポリンAと比較評価した(0~1,000ng/mL)。※トランス異性体を82%含む製剤で、90%以上の純度でないものを使用ボクロスポリンは末端アミノ酸の修飾された官能基の向きに応じた、トランス異性体及びシス異性体という2種類の幾何異性体により構成される。本項では、以下の薬剤について記載した。・ボクロスポリン:ボクロスポリンのトランス異性体を90%~95%含有する薬剤・ISA247:ボクロスポリンのトランス異性体を90%以上含有する薬剤・mix-ISA247:ボクロスポリンのトランス異性体を45%~50%及びシス異性体を50%~55%含有する薬剤・シス型ISA247:ボクロスポリンのシス異性体42)社内資料:健康成人における単回及び反復投与時のQTcF評価外国人健康成人に、本剤0.5、1.5、3.0、4.5mg/kg注)を単回経口投与したときのQTc間隔の変化量のプラセボとの差の 最大値(95%片側信頼区間の上限値)は、それぞれ6.4(11.6)ms、14.9(20.1)ms、25.7(30.9)ms及び34.6(39.8)msであり、いずれの用量においてもQTc間隔の延長が認められた。また、モキシフロキサシン400mgを単回経口投与したときにQTc間隔の延長が認められた。42)社内資料:健康成人における単回及び反復投与時のQTcF評価外国人健康成人を対象に、本剤0.3、0.5、1.5mg/kg注)を6日間反復経口投与したときのQTc間隔の変化量のプラセボとの差の最大値(95%片側信頼区間の上限値)は、それぞれ0.8(4.7)ms、2.4(6.2)ms及び2.8(6.9)msであり、いずれの用量においてもQTc間隔が延長する傾向は認められなかった。一方、モキシフロキサシン400mgを単回経口投与したときにQTc間隔の延長が認められた。43)社内資料:In vitroヒトカルシニューリン阻害アッセイヒト全血を用いたin vitroカルシニューリン阻害アッセイにおけるIC50はボクロスポリン※が560ng/mL、シス型ISA247が650ng/mL、シクロスポリンAが830ng/mLであった。ボクロスポリンのカルシニューリン活性の阻害はシクロスポリンAの約1.5倍であった。48 (2)QT/QTc評価クロスオーバー反復投与試験(ISA05-03試験)(健康成人、海外データ) (1)カルシニューリン阻害作用(in vitro)2. 臨床薬理試験 (1)QT/QTc評価並行群間比較単回投与試験(ISA03-11試験)(健康成人、海外データ)3. 非臨床試験薬効薬理
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