46 (7)その他SLE 患者において、MMFとボクロスポリン併用経口投与は、ミコフェノール酸血中濃度に臨床的に有意な影響を及ぼさ なかった。ミダゾラム単独投与に対する、ミダゾラムとボクロスポリン併用投与におけるミダゾラムのCmax及びAUC24hの幾何最小二乗平均比はそれぞれ0.89倍及び1.02倍であった。ボクロスポリンはP 糖蛋白の基質であることが示されている。また、ボクロスポリンはP 糖蛋白、BCRP、OATP1B1及びOATP1B3に対して阻害作用を示した。33)社内資料:ミコフェノール酸モフェチルとの相互作用試験 34)社内資料:ミダゾラムとの相互作用試験35)社内資料:In vitroトランスポーター基質性試験36)社内資料:In vitroトランスポーター阻害試験【 対象 /方法 】一定量(2g/日)のMMFをスクリーニング前に28日間以上服用しているSLE患者(男女)24例にボクロスポリン23.7mgを1日2回7日間経口投与(Day1の夕方に投与開始 、Day7の朝に投与終了)した。MMF1g(2 錠)を1日2回 、スクリーニング前に28日間以上投与し、Day7まで同量で投与継続した。Day7 以降のMMFの投与は治験責任医師の判断に従った。全ての投与は、空腹時に約240mLの水とともに行った。【 対象 /方法 】健康成人非喫煙者22例にミダゾラム7.5mgをDay1及び12にそれぞれ単回投与(筋注又は静注)した。ボクロスポリン0.4mg/kgを12時間ごとに11日間(Day2~12の朝及び夕方)、反復経口投与した。Day12は、朝のボクロスポリンの投与前にミダゾラムを投与した。【 対象 /方法 】Caco-2細胞単層膜を用いて14C標識ボクロスポリンが P糖蛋白トランスポーターの基質及び阻害剤として相互作用する可能性を検討した。P糖蛋白の基質性を評価するために、14C標識ボクロスポリン(0.4、1.2、又は4μmol/L)を細胞単層膜の頂端膜側又は基底膜側のいずれかに添加した。ボクロスポリン及びCsA(対照物質)がヒトOATP1B1取込みトランスポーターと相互作用する可能性を評価するため、コントロールのCHO細胞及びOATP1B1を安定的に発現させたCHO細胞を用いて、ボクロスポリン又はCsA(いずれも0、0.014 、0.041、0.12、0.37、1.11、3.33 、及び10μmol/L)のE3Sの取込み阻害活性を評価した。ボクロスポリン及びCsA(対照物質)がヒトBCRP(小胞輸送アッセイ)及びヒトOATP1B3(取込みトランスポーター阻害アッセイ)と相互作用する可能性を評価するため、ヒトOATP1B3を安定発現させたCHO細胞への低透過性のプローブ基質Fluo-3の取り込みを評価することにより実施した。6. 用法及び用量通常、成人にはボクロスポリンとして1回23.7mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。● ミコフェノール酸モフェチル(MMF)(SLE患者、外国人データ)● ミダゾラム(健康成人、外国人データ)● P糖蛋白、BCRP、OATP1B1、OATP1B3( in vitro)薬物動態
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