国際共同第Ⅲ相試験(AURORA1試験)(AURORA2試験)臨床成績212. 国際共同第Ⅲ相試験(AURORA2試験)一部承認外の成績(eGFR値の変化による増量又は再開)が含まれるデータですが、承認時の評価資料であり、用法及び用量の根拠として重要であるためご紹介します。16)社内資料:ループス腎炎患者を対象とした第Ⅲ相長期試験(承認時評価資料)17)Saxena, A. et al.:Arthritis Rheumatol. 2024;76(1):59-67.(COI:本試験はオーリニア社の支援により行われ、著者には同社の社員が含まれていた。)注) 臨床試験では腎機能が悪化した場合、以下を目安に本剤を減量又は中断した。eGFRが60mL/min/1.73m2未満で投与開始時から20%超かつ30%以下に低下した場合は、メディカルモニターと協議しながら1回7.9mg(1日量として15.8mg)の減量等、最適な医学的管理を施した。eGFRが60mL/min/1.73m2未満で投与開始時から30%超に低下した場合は、本剤の投与を中断した。電子添文の用法及び用量に関する注意には関連する記載はないが、臨床試験では腎機能低下により減量又は中断した患者においてはメディカルモニターと協議しながら、2週間以内に再測定され、投与開始前のeGFR値の80%以上となった場合、1回7.9mg(1日量として15.8mg)増量又は再開した。※1 MMFの用量変更又は一時中断は、安全性による理由が明確に記録されている場合に限り認められた。※2 臨床上必要な場合、プレドニゾン*は0mgまで完全に減量することが許容され、増量する場合はメディカルモニターに連絡することとした。*プレドニゾン:本邦における未承認薬。プレドニゾンに対応する経口コルチコステロイドの投与量については本邦の電子添文を参照。6. 用法及び用量通常、成人にはボクロスポリンとして1回23.7mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。7.用法及び用量に関連する注意7.1 本剤の投与開始時は、原則として、副腎皮質ステロイド剤及びミコフェノール酸 モフェチルを併用すること。[17.1.1参照]7.2 重度の腎機能障害患者(eGFR 30mL/min/1.73m2未満)への投与は可能な限り避け、やむを得ず投与する場合は、1回15.8mgを1日2回投与すること。[5.1、8.2、9.2.1、11.1.2、16.6.1参照]7.3 軽度又は中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類A及びChild-Pugh分類B)では、1回15.8mgを1日2回投与すること。[9.3.2、16.6.2参照]7.4 中程度のCYP3A4阻害作用を有する薬剤と併用する場合、1日量を23.7mg(朝15.8mg、夜7.9mg)とすること。[10.2、16.7.3参照]7.5 腎機能が悪化した場合、以下を目安に、本剤を減量又は中止すること。[5.1、8.2、9.2.1、9.2.2、11.1.2、16.6.1参照]・eGFR が60mL/min/1.73m2未満で、投与開始時から20%超低下した場合、1回7.9mg(1日量として15.8mg)を減量すること。減量後は、2週間 以内にeGFR値を確認し、20%超の低下が持続する場合は、さらに1回7.9mg(1日量として15.8mg)を減量すること。・eGFRが60mL/min/1.73m2未満で、投与開始時から30%超低下した場合、本剤の投与を中止すること。7.6 血圧が上昇し、降圧剤等による適切な治療を行っても十分にコントロールできない場合は、本剤の投与を中止すること。[8.3参照]7.7 投与開始後6箇月以内に治療の効果を確認し、投与継続の要否を検討すること。AURORA1試験での治験薬投与を完了したループス腎炎患者を対象に、AURORA1試験終了後、さらに24カ月間にわたるルプキネスの長期安全性及び忍容性、長期有効性を評価する。主な選択基準:AURORA1試験で52 週間の治験薬投与を完了した男性又は女性患者。治験薬の投与を一時中断した場合は、AURORA1試験中に投与を再開できた患者を対象とした。これらの患者のうち、免疫抑制療法の継続が必要と治験責任医師が判断し、治験期間中に経口MMFの服用を継続する意思がある患者を対象とした。主な除外基準:腎透析を必要としている又は治験期間中に透析が必要になると予測された患者。治験薬投与期間内に腎移植の 予定がある患者。AURORA1試験における治験薬投与を完了した患者に対し、AURORA1試験終了時と同じ用量での治験薬投与(ルプキネス群:「ルプキネスカプセル7.9mg」3錠を1日2回)を24カ月間継続した。両群ともにAURORA1試験終了時の用量の方が少ない場合は、AURORA1試験終了時と同じ用量を1日2回経口投与した。治験薬の用量は、治験期間中のeGFRの低下率に基づき調整した注)。 両群とも治験薬投与中はMMF及び経口プレドニゾン*をAURORA1試験終了時と等量で継続投与した。臨床上必要な場合、経口プレドニゾン*は0mgまで完全に減量することが許容され、増量する場合はメディカルモニターに連絡することとした。MMFの用量変更又は一時中断は、安全性による理由が明確に記録されている場合に限り認められた。1:1無作為化● 試験方法AURORA1試験52週(12カ月)ルプキネス群プラセボ群AURORA2試験104週(24カ月) 【 目的 】 【 デザイン】 多施設、国際共同、無作為化 、二重盲検、プラセボ対照、並行群間、2群間比較試験 【 対象 】 活動性ループス腎炎患者216例(日本人患者6例を含む) 【 投与方法 】n=116ルプキネス 23.7mg 1日2回(47.4mg/日)+MMF※1+経口プレドニゾン*、※2n=100プラセボ+MMF※1+経口プレドニゾン*、※2
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