121. 国際共同第Ⅲ相試験(AURORA1試験)14)社内資料:ループス腎炎患者を対象とした第Ⅲ相試験(承認時評価資料)15)Rovin, BH. et al.:Lancet. 2021;397(10289):2070-2080.(COI:本試験はオーリニア社の支援により行われ、著者には同社の社員が含まれていた。)※1 初期治療として最初の2日間はメチルプレドニゾロン静注を投与し、3日目から経口プレドニゾン*を投与した。注) 臨床試験では腎機能が悪化した場合、以下を目安に本剤を減量又は中断した。eGFRが60mL/min/1.73m2未満で投与開始時から20%超かつ30%以下に低下した場合は、メディカルモニターと協議しながら1回7.9mg(1日量として15.8mg)の減量等、最適な医学的管理を施した。eGFRが60mL/min/1.73m2未満で投与開始時から30%超に低下した場合は、本剤の投与を中断した。電子添文の用法及び用量に関する注意には関連する記載はないが、臨床試験では腎機能低下により減量又は中断した患者においてはメディカルモニターと協議しながら、2週間以内に再測定され、投与開始前のeGFR値の80%以上となった場合、1回7.9mg(1日量として15.8mg)増量又は再開した。※2 スクリーニング中にコルチコステロイドが投与された場合、経口コルチコステロイドは1日目又は2日目に開始された。※3 メチルプレドニゾロンの静脈内投与をスクリーニング前3カ月以内にすでに受けている場合は、治験責任医師とメディカルモニターとの相談の上、治験 期間中のメチルプレドニゾロンの静脈内投与を省略することが許可された。*プレドニゾン:本邦における未承認薬。プレドニゾンに対応する経口コルチコステロイドの投与量については本邦の電子添文を参照。 【 目的 】 投与開始52週間後におけるルプキネスの有効性を検証し、安全性及び忍容性をプラセボ群と比較検討する。 【 デザイン】 多施設、国際共同、無作為化 、二重盲検、プラセボ対照、並行群間、2群間比較試験 【 対象 】 活動性ループス腎炎患者357例(日本人患者13例を含む) 【 投与方法 】表 メチルプレドニゾロン静注と経口プレドニゾン*の投与スケジュール主な選択基準:18歳以上75歳以下の男性又は女性患者で、過去にSLEと診断され、腎生検及びUPCRに基づく活動性腎炎のエビデンスを有し、高用量コルチコステロイド及び免疫抑制療法を必要とする患者(UPCRが1.5mg/mg以上、又は腎生検クラス分類Class VでUPCRが2.0mg/mg以上)。治験期間中、経口MMFの服用に同意する患者。主な除外基準:eGFRが45mL/min/1.73m2以下の患者。腎移植歴を有する又は腎移植の予定のある患者。腎透析を必要として いる患者。患者をルプキネス群(「ルプキネスカプセル7.9mg」3 錠を1日2回)又はプラセボ群のいずれかに1:1の割合で無作為に割付け、 52週間にわたり経口投与した。両群ともに投与中はMMF及びステロイド薬を併用した。治験薬の用量は、治験期間中のeGFRの低下率に基づき調整した注)。併用薬:無作為化前にMMF未投与の患者では、MMFの投与を1週目は0.5gを1日2回(1日量:1g/日)で開始し、2週目以降(8日目から)は増量して1gを1日2回(1日量:2g/日)とした。MMFを既に服用している患者は中断することなく継続し、無作為化後は1日用量2g(1gを1日2回)を服用した。1日用量2g以外の用量(1~3g)を服用する場合は、メディカルモニターによる承認を必要とした。加えて、全患者にメチルプレドニゾロン静注1.0g(体重が45kg未満の患者の場合は0.5g)による初期治療を1~2日目に行った。その後、3日目からプレドニゾン*を25mg/日(体重45kg未満の患者の場合は20mg/日)で経口にて投与開始した。プレドニゾン*の投与量は、16週目の終わりまでに2.5mg/日に達することを目標とし、以下の表に従って用量を5mgずつ減量した。経口プレドニゾン* の漸減は指定された期間の±3日以内に行われ、臨床的に適切であれば経口コルチコステロイドを投与しないことが許可された。n=1791:1無作為化n=1781~2週目 1~2日目※2 3~13日目20mg/日(経口)2週目(14日目)15mg/日(経口)4週目(28日目)10mg/日(経口)6週目(42日目)10mg/日(経口)8週目(56日目)12週目(84日目)16週目(112日目) 2.5mg/日(経口) 2.5mg/日(経口)● 試験方法「警告・禁忌を含む注意事項等情報」等は、製品情報の頁をご参照ください。一部承認外の成績(eGFR値の変化による増量又は再開)が含まれるデータですが、承認時の評価資料であり、用法及び用量 0週ルプキネス 23.7mg 1日2回(47.4mg/日)+MMF+ステロイド薬※1プラセボ+MMF+ステロイド薬※1患者体重<45kg患者体重≧45kg0.5g(静注)1.0g(静注)25mg/日(経口)20mg/日(経口)15mg/日(経口)10mg/日(経口)5mg/日(経口)5mg/日(経口)5mg/日(経口)5mg/日(経口)24週スクリーニング時(無作為化前)にステロイドの静脈内投与歴がある場合患者体重<45kgの場合には、0.5gよりスクリーニング時の投与量(mg)を差し引いた量を、患者体重≧45kgの場合には1.0gよりスクリーニング時の投与量(mg)を差し引いた量を投与した※352週臨床成績
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